精油の化学
2007年 06月 03日
「精油学総論の要旨」
植物の中での精油成分の役割や、精油製造法を理解し、
抽出された精油の品質を知るために学習内容を理解する。
学習内容は資格マニュアルを参照しましょう
<官能基>
分子内に存在し特定の香気と、反応の原因となる原子団のこと
その物質の化学的属性や性質を決定する。
<原子団>
分子内に含まれる特定の原子の一団
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<アルコール類>
炭化水素に官能基-OH(水酸基)が結合したもの
語尾は「~オール」となる
炭素骨格の構造により
モノテルペンアルコール類、セスキテルペンアルコール類、ジテルペンアルコール類
脂肪族アルコール類、芳香族アルコール類に分類される。
*アルコール類の水酸基-OHは必ず覚えておきましょう
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<モノテルペンアルコール類>
10個の炭素原子C10を持つ鎖状の炭素骨格に
水酸基のーOHが付いたもの。
殺菌・抗真菌・抗ウィルス・強壮・免疫力アップ作用など穏やかな作用で知られる。
リナロール
イランイラン・メリッサ・オレンジ・レモン・ベルガモット・
ゼラニウム・ネロリ・クラリセージ・ラベンダー
★リナロールは鎮静作用でも知られます代表的な成分です。
また共通成分としてリナロールを含む精油はたくさんあります
ぜひ覚えましょう。
ゲラニオール
ネロリ・ローズ・メリッサ・ゼラニウム・イランイラン・レモングラス(東インド型)
*ゲラニオールにはは鎮痛作用がポイントであり
ローズ・ゼラニウムの共通成分としても重要です。
またフェノール類のオイゲノールとの混同に注意しましょう(私だけ?)
テルピネン-4-オール
ティーツリー・スイートマジョラム・ジュニパーベリー
*テルピネン-4-オールに関してはティーツリーの主要成分として、
マジョラムとの共通成分として重要です。
抗炎症作用や殺菌作用が有名ですよね
シトロネロール
ローズ・ゼラニウム
*ローズとゼラニウムの共通成分はゲラニオールとことシトロネロールで
いずれもアルコール類です。
またシトロネラール(アルデヒド類)と間違えやすいので注意が必要です
ネロール
オレンジ・ネロリ・ローズ・レモングラス(東インド型)
l(エル)ーメントール
ペパーミント(特徴成分)
*ペパーミントに含まれる成分は皆似ています。l-メントールはアルコール類です
イソメントンやl-メントンはケトン類です。
アルコール類のl-メントールは鎮痛作用や抗菌作用で知られます
ラバンジュロール
ラベンダー
*ラベンダーの特徴成分がラバンジュロールです。
ボルネオール
ローズマリー・フランキンセンス
★モノテルペンアルコール類に共通成分のある精油
リナロール=イランイラン・メリッサ・オレンジ・レモン・ベルガモット・
ゼラニウム・ネロリ・クラリセージ・ラベンダー
ゲラニオール=ネロリ・ローズ・メリッサ・ゼラニウム・イランイラン・レモングラス(東インド型)
テルピネン‐4‐オール=ティーツリー・スイートマジョラム・ジュニパーベリー
シトロネロール=ローズ・ゼラニウム
ネロール=オレンジ・ネロリ・ローズ・レモングラス(東インド型)
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<セスキテルペンアルコール類>
15個の炭素原子C15を持つ鎖状炭素骨格に水酸基ーOHが付いたもの。
抗菌・強壮・免疫力アップ作用
その植物の特徴成分となるものが多い。
この成分は酸化することで香が良くなるものもある。
サンダルウッドやパチュリなど
サンタロール
サンダルウッド
*サンダルウッドに含まれる成分はサン~と付くので一見分かりやすいですが
似ているので何類かをきちんと把握する必要。
サンタロール=アルコール類・セスキテルペン炭化水素類=サンタレン
サンテノン=ケトン類です。
サンタロールとサンタレンはサンダルウッドの特徴成分
成分の80%以上がサンタロールのアルコール類もチェックでしょうか
ネロリドール
ネロリ
ネロリの特徴成分はネロリドールです。
パチュリアルコール
パチュリ
パチュリの特徴成分はアルコール類ではパチュリアルコール
セスキテルペン炭化水素類ではパチュレンです。どちらも特徴成分ですね
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<ジテルペンアルコール類>
20個の炭素原子C20を持つ鎖状の炭素骨格に
水酸基のーOHが付いたもの。
ホルモン様作用・止血作用
インストの試験範囲中ジテルペンアルコール類は
スクラレオールとフィトールの2個だけです
スクラレオール
クラリセージ
クラリセージと来ればスクラレオールのホルモン様作用は有名です。
女性ホルモンのエストロゲンに作用が似ているためです
クラリセージの特徴成分はスクラレオールです
フィトール
ジャスミン
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芳香族アルコール類
ベンゼン環に間接的に水酸基がついたもの
フェニールエチルアルコール
ローズアブソリュート、ローズオットー
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<フェノール類>
芳香環・ベンゼン環などの環状炭素骨格に水酸基ーOHが付いたもの。
抗菌・抗ウィルス・抗真菌・免疫アップ・強壮・駆虫作用
*最も刺激が強く、神経・皮膚、粘膜などへの刺激には十分な注意が必要。
酸化することにより変色する。
アネトール・チャビコール・オイゲノール・カルバクロール・チモールなどが知られる。
インストの試験範囲精油の主要成分ではオイゲノールとフェニルエチルアルコールがある。
オイゲノール
ミルラ・パチュリ
<芳香族アルコール類>
フェニルエチルアルコール
ローズオットー(微量)
ローズアブソリュート(主要成分)
★フェニルエチルアルコールは非常に揮発性が高い水分にも溶けやすい成分のため
ローズオットーでは水蒸気蒸留の過程で飛んでしまいます
そのためローズオットーには微量しかふくまれません。
ローズの芳香蒸留水(フローラルウォーター)のほうに溶け出しているということでしょうか
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by eucalyblue | 2007-06-03 12:08 | 精油学総論